マクドナルド、防犯対策強化の一環として「売上金投入機」を導入

2013/10/11 09:45


売上金投入機日本マクドナルドは2013年10月10日、防犯対策の強化の一環として、警備会社と連携した「売上金投入機」の導入を推し進めるのをはじめとした、店舗で現金が取りだせないような現金管理手法を全店で導入すると発表した。これにより現金盗難や強盗事件などのリスクが大幅に削減できるとしている(【マクドナルド:発表リリース一覧ページ】)。



↑ 売上金投入機(イメージ)
↑ 売上金投入機(イメージ)

日本マクドナルドでは全国でハンバーガーをメインとしたファストフード店を展開している。24時間営業店舗も数多くあることから、利用客・従業員の安全を考慮し、「24時間安心して食事を楽しめる店舗」づくりをさらに推進するため、今回「売上金投入機」の導入をはじめ、店舗で現金が取りだせないような現金管理手法を取り入れることになった。

この「売上金投入機」とは、警備会社の投入機を各店舗に設置し、入金管理を行うもの。一旦投入した現金は店舗では取り出せなくなるため、従来の各店舗での金庫による売上金の管理・保管の仕組みと比べ、盗難事件などのリスクが軽減することになる。

このほかにも同社では防犯対策として、「警備会社連動の固定式パニックボタンの設置」「携帯型パニックボタンブザーの24時間携帯」「店舗設置の防犯カメラの映像保存の常時実施」により、強盗犯の割り出しをいち早く可能にする警備システムも全店で導入済み。さらに深夜時間帯における最低3名以上の勤務体制、カウンター横のスイングドアの施錠、深夜時間帯の入店を知らせるドアチャイムの設置なども行っている。その上、各都道府県の警察と連携し、店舗での防犯訓練、子供を対象にした防犯・防災訓練も積極的に実施していると説明している。

同社ではこれらの防犯対策の強化で、より一層の安全で快適な食事をお客が楽しめる、そして従業員が安心して安全に就業できる環境づくりを目指していくと説明している。

ファストフードに限らず小売店のチェーン展開の規模が大きなものとなると、地域との密着性が重要視されるようになる。その過程で問題として挙がってくるのが防犯対策。一定額以上の金銭を常時扱い、人通りが少ない夜間も営業することもあり、その金銭を狙った犯罪に巻き込まれるリスクは常に付きまとう。いかにそのリスクを最小化することが、企業側の課題であり、利用客・従業員双方への便益にもつながっていく。

主に企業側にはコスト面での負担が増えることになるが、このような施策は積極的に推し進めてほしいものだ。



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