カップめんは1か月・袋めんは2か月プラス…明星食品、インスタントラーメンの賞味期限を延長
2014/01/30 16:15

各種食品・飲料水の賞味期限については、以前から厳格すぎるのではないかとの意見が少なからず存在していた。それが先の東日本大地震・震災に伴い防災備蓄飲食料品の需要が高まると共に、賞味期限に関してさらなる注目が集まり、是正が求められるようになった。また各食品・飲料業界においても、賞味期限を正当な事由のもとに延長することで、防災備蓄品としての価値が向上するとの思惑もある。当然、賞味期限の(適切な)延長により、期限切れに伴う食品ロスの削減にも寄与することはいうまでもない。
これを受けて即席めん系企業から成る業界団体の日本即席食品工業協会では2013年10月8日付で「即席めんの賞味期限設定のためのガイドライン」を制定(【発表リリース:賞味期限は、 おいしさの保証期限です。】)。同年11月8日には公知を行っている(【即席めんの賞味期限について・・・来年春から、即席めんの賞味期限が長くなります・・・】)。今回の明星食品の決定は、このガイドラインに従うものである(ガイドラインはガイドラインでしかなく、最終決定権は各メーカーにある。一律に同じ賞味期限になるとは限らない)。

ガイドラインがすでに出ていることから、同業他社も逐次同様の動きを示すものと思われる。消費者サイドとしては、基本的には商品パッケージに書かれている賞味期限を守れば特に問題は無い。一方、今回の施策により具体的にどの程度の食品ロスが削減できることになるのか、その実態を知りたいところだ。
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