【更新】イオン、プライベートブランド2200品目を新たに低価格で販売

2009/02/25 07:35


イオンのプライベートブランドイメージ【イオン(8267)】は2009年2月24日、自社のPB(プライベートブランド)の「トップバリュ」において、2200品目を新たに低価格で提供していくことを発表した。現在「トップバリュ」は5000品目ほどが用意されており、その半分ほどにおいて一斉に価格の引下げが行われることになる([発表リリース、PDF])。



トップバリュ新商品
トップバリュ新商品

「トップバリュ」そのものは1994年に誕生して以来、衣食住の分野で展開を続け、現時点で5000品目を数えるレパートリーにまで拡大している。リリースによれば「昨今の急激な経済環境の変化のなか、特に価格面においてお客さまの期待に十分お応えできていない現実が生じつつあります」とし、新しい価値観を提供できる「進価格」(※誤植・タイプミスにあらず)で展開することを決定したという。

具体的には

・2009年度上半期に1700品目の価格を低価格へシフト
・ 〃 500品目を新しく投入する(「ベストプライス by トップバリュ」)

となる。つまり既存商品1700品目の価格改定と、500品目の新規商品安値展開で、あわせて(1700+500=2200)2200品目を安値で提供していく、という計算になる。

具体的な「新しい500品目」は上記の写真にあるようなアイテム群だが、例えば食パンは6枚切りで88円、しょうゆラーメンは76グラム入りで68円などとなっている。

月次報告(直近では【2009年1月度のチェーンストアの売上高、前年同月比-2.7%】)にもあるように、スーパーは食品関連の売上が堅調なものの、住関品や衣料品は大きく落ち込んだままの状態が続いている。これはひとえにライバル群(例えばアウトレットモール)に太刀打ちできないのが原因だが、その停滞状態を打開しうるカギとなるのがプライベートブランドの展開。

消費者が賢くなり、「食品で引き寄せて住関・衣料品も買ってもらう」という商法が通用しにくくなった今、食品はもちろんだがそれ以外の分野でいかにプライベートブランドを増やしていくかが課題となることだろう。


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