コミュニティの単位は家族から・日記やメモ、スケジュールが共有できる「ドコモコミュニティ」3月2日開始

2009/02/25 07:40


ドコモコミュニティイメージ【NTTドコモ(9437)】は2009年3月23日、家族や親友などの身近な人と日記、アルバム、スケジュールなどを共有できるサイト「ドコモコミュニティ」を同年3月2日から開設すると発表した。登録が必要だが使用料は無料(パケット通信料は別途必要)。FOMAのiモード対応機種のみでのサービスで、シンプルなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の提供と考えることができる(【発表リリース】)。



ドコモコミュニティの利用コンセプト
ドコモコミュニティの利用コンセプト

ドコモコミュニティの公開範囲の考え方
ドコモコミュニティの公開範囲の考え方

利用には登録が必要だが、これはニックネームと生年月日を入力するだけの簡単な仕組み。この作業をすることで、日記やスケジュール調整、閲覧者へのアンケート実施などができる。

利用者は家族や親友など、メールアドレスを知っている人を「友人」として登録できる。そして日記などの公開範囲を「自分だけ(非公開)」「友達まで(初期設定)」「友達の友達まで」の3段階まで選べる。「一般公開(誰でも閲覧可能)」は無い。

機能そのものはきわめてシンプルだが、リリースにもあるように子どもの成長日記、趣味の記録、日常生活のメモ、スケジュール調整などの使い方ができる。

機能の詳細は【ご利用方法】にある通りだが、まさにシンプルな(そして従来あるべき)SNSのスタイルそのもの。SNSになじみの薄い人でも分かりやすいよう、機能を絞ったところがツボ。

元々ドコモでは(他社同様に)家族など、身近な人同士のコミュニケーションを拡充するようなキャンペーンを展開。「家族割引」が好例だが、ラジオコマーシャルなどでも家族の対話に重点をおいた内容のものをよく流している。今回のドコモコミュニティも、「身近な人とのコミュニケーションの活性化」という観点では、その一環を兼ねているようにも見える。

ドコモコミュニティはあくまでも「シンプルに」SNSの機能を使いたい人向けのもの。
複数の日記、例えば「プライベート」と「近所のお茶のみ友達のコミュニティ」を別々に作りたいという発展的なニーズに対しては、既存のSNSが使われることになるだろう。会社名そのものの運のよさもあるが、携帯電話を使って「どこででもコミュニティ」をなぞらえた形になる「ドコモコミュニティ」。ドコモの戦略として今後どのようにアピールしていくのか、見守りたいところだ。



スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー