【動画追加】ミクの声でキーボード演奏・歌うキーボード「ポケット・ミク」発売

2014/02/18 16:30


歌うキーボード ポケット・ミク学研ホールディングスは2014年2月18日、同社のグループ会社である学研教育出版がクリプトン・フューチャー・メディアとヤマハの商品開発協力のもと、同社から発売中の「大人の科学マガジン」の特別編として「歌うキーボード ポケット・ミク」を同年4月3日から発売すると発表した。価格は4980円(税別)。B5版。単四電池3本を使用(別売)。初音ミクの音声で演奏する音楽ガジェット(【学研ホールディングス公式サイト】)。



↑ 歌うキーボード ポケット・ミク表紙
↑ 歌うキーボード ポケット・ミク表紙

「大人の科学」とはかつて学研教育出版から発売されていた子供向け学習雑誌「科学」と「学習」のうち、科学的ギミックがメインとなる「科学」の大人版的存在の付録つき雑誌。毎号多種多様な科学的造型の模型(実働モデル)を提供し、創る喜びと科学技術の楽しさを堪能することができる、まさに大人の雑誌。ナンバリングタイトルの他、特別編集版も数多く展開している。今回登場する「歌うキーボード ポケット・ミク」もまた、「大人の科学」特別編としての登場となる。

「歌うキーボード ポケット・ミク」は新しい発想による音楽ガジェット(仕掛け、仕組みによる装置)。歌声を楽器化する心臓部にはヤマハが開発した eVocaloid 対応音源 LSI「NSX-1」を搭載。流れてくる歌声には、クリプトン・フューチャー・メディアが展開するバーチャル・シンガーにして、日本で一番知られているバーチャルアイドル「初音ミク」の音声データを使用。

演奏方法はいたってシンプル。カーボン素材で印刷されたキーボード(鍵盤)に、スタイラス(タッチペン)で触れるだけで曲を奏でることができる。基本設定ではキーボードに合わせた「ドレミファソラシ」の音階・音声で歌う設定。電源を入れ、キーボードを「ドレミ」とタッチすれば、内蔵スピーカーから「ドレミ」と「初音ミク」による歌声が響き渡る。

↑ 歌うキーボード ポケット・ミクの仕様
↑ 歌うキーボード ポケット・ミクの仕様

コントロール・ボタンの「1-5」を押すことで「あ-お」の母音で歌わせることができる。さらにあらかじめ用意された歌詞で歌う「プリセット」モードで歌詞を選ぶことにより、良く知られている歌を歌わせることもできる。ビブラート(揺らすように音を伸ばす)やオクターブ(音程)の上下機能も用意されているので、これらを上手く使いこなすことができれば、より豊かな表現を楽しむことが出来る。

要は電子音の代わりに初音ミクが歌ってくれるミニ電子鍵盤。サイズの記載はリリースにはないが、映っている手と比較する限り、そして「ポケット」という名称や「いつでも、どこででも」と説明があることから、さほど大きなものでは無いものと思わる。

初音ミクの音声は今やYouTubeなどの動画でいつでもすぐに視聴できる時代となったが、自分の手で声や音を操るとなると、ハードルの高さに躊躇してしまう人も多いはず。そのような「興味はあるがハードルの高さを覚えて、手が出しにくい」と思っている大人たちに向けて、ボーカロイド(ヤマハが開発した音符と歌詞を入力するだけで歌声を作成することができる歌声合成技術、および、その技術を応用したソフトウェアの総称)による発声の楽しさを知ってもらうための、チュートリアル的な提案型商品の類。今回「歌うキーボード ポケット・ミク」があえて「大人の科学」の特別編として登場したのも、そう考えれば道理は通る。

まさに「僕にも出来た」的な楽しさを体験させてくれる「歌うキーボード」として、チェックしたい一品といえよう。


追伸:制作途中のものですが、実機の動画があったので掲載。


↑ 学研「歌うキーボード」 YAMAHA VOCALOID LSI 「NSX-1」 based Singing Keyboard。【直接リンクはこちら】

なかなかイケてるモノのようだ。


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