血糖値が気になる人に・通常の食パンよりも血糖値上昇率が低い「モーニングバランス」登場
2009/03/07 09:05
[山崎製パン(2212)]は2009年3月3日、通常の食パンよりも血糖値の上がり方が少ない特定保険用食品(トクホ)の食パン「モーニングバランス」を4月1日から、北海道・九州をのぞく全国で発売すると発表した。1斤サイズ6枚入り315円、2枚入り105円(税込み)。1日摂取目安量は2枚(【発表リリース】)。
モーニングバランス
食事をとると食品に含まれる糖質が消化吸収され、血糖値が上昇する。「モーニングバランス」では、消化吸収されにくい難消化性再結晶アミロースを含んでいて、通常の食パンに比べ食後の血糖値の上昇がおだやかになる。山崎製パン側によると、臨床試験の結果、2枚(140g)を摂取した場合、同社の通常の食パンを同量食べた時に比べ、食後2時間の血糖値の上昇が約15%減少することが確認されている。
特定保健用食品(トクホ)は、これまで品揃えとしては飲料や菓子などが多く、米飯やパンなどの主食は、許可を受けた品目数の2%程度とごくわずかだったとのこと。そこて山崎製パン側では、毎日食べる食パンから健康増進に役立てられるよう、特定保健用食品の食パンの研究開発を進めてきた。今回の「モーニングバランス」はその成果の一つ。
難消化性の炭水化物は、急激な血糖値の上昇を抑える素材として以前より注目されていたが、その多くは製パン性が悪く、パンの風味を低下させるため、パンへの使用には課題があったとのこと。そこで同社では、難消化性の炭水化物の中で、製パン適性のある難消化性再結晶アミロースに着目。これを活用した製パン法を開発した。また、同社独自の製パン技術によって風味を重視した食パンに仕上げ、「健康増進に役立つ機能性」と「おいしさ」を両立させることに成功した(難消化性再結晶アミロースを使用した食パンの製造法は、現在特許を出願中)。
糖尿病、あるいはその予備群にとって、血糖値の上昇は出来るだけ抑えたい要素のひとつ。日頃の食生活の中でも色々と頭を痛めねばならないことも多いが、今回のように主食に考慮した食品の登場は、少なからぬ人にとって大きな支えとなることだろう。
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