【更新】大日本印刷がジュンク堂を連結子会社に・書店部門の強化が目的

2009/03/19 06:35


書籍イメージ【大日本印刷(7912)】は2009年3月18日、書籍販売では国内5位のジュンク堂書店と資本提携に合意し、株式の51%にあたる20万3235株を取得して連結子会社化したことを発表した。取得額は非公開。今後大日本印刷側ではジュンク堂書店対し、取締役1名と監査役1名を派遣する予定。出版流通面・出版印刷面での事業強化が狙い([発表リリース])。



ジュンク堂書店は全国主要都市に大型書店を合計33店展開し、各種専門書に強い書店とのイメージが強い(専門書だけで売上の約半分を占めている)。2008年1月期においては売上高405億円・経常利益4億0500万円・純利益2億2600万円を上げ、毎年黒字を計上している。しかしこの数年の間に事業規模が大きく拡大したことから、将来の事業展開のために株式の上場を含めた資本増強を検討。今回、資本増強だけでなく顧客サービスの向上など、上場以上の効果が望めることから、大日本印刷への株式売却による資本提携に合意したという。

大日本印刷では2008年8月に丸善の第三者割当増資を引き受けて子会社化するなど([発表リリース])、印刷だけでなく流通、さらには書店の経営をも手中におさめて、「上流から下流まで」の経営を目指している。今回のジュンク堂書店の子会社化も、意図はその主旨にそったものといえるだろう。



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