品川駅なのに「東京から」…東海道新幹線品川駅自動券売機で画面表示ミス
2013/10/21 06:30


↑ 対象と同型機種の自動券売機
今件発表によれば東海道新幹線の品川駅北口きっぷ売り場内に設置している6台の自動券売機において、主な乗車駅を本来なら設置駅の「品川駅」とするところを「東京駅」と表示してしまい、品川駅やその他の駅から乗車する場合には、別の操作が必要となる画面を表示していた。

↑ 誤表記時のディスプレイ(イメージ)
これは自動券売機のソフトウェアの改修作業時に誤りがあり、誤ったソフトウェアが配信されたのが原因。ソフトウェアそのものは10月19日7時40分頃までに修正され、正しい表示に直された。また東海道新幹線品川駅南口、新幹線乗換口の自動券売機では今件のトラブルは発生していない。
今回の誤表記期間中に該当券売機で購入し、運賃・料金を過大に収受されてしまった可能性があるきっぷは合計で37枚、金額は計5530円(1枚では最大で1430円)に達している。
JR東海側では今件のトラブルに関して「関係のお客様にご迷惑をお掛けいたしましたことを、お詫び申し上げます」と謝罪すると共に、心当たりがある場合はJR東海の駅窓口、あるいはJR東海テレフォンセンター(050-3772-3910、6時から24時)で受け付け、利用の内容を確認の上、差額の払い戻しをするとしている。
普段から何度となく券売機を使っている人は、同じような場所を押して同じような購入プロセスを繰り返しているため、表示に違和感を覚えても(いつもとは違う駅名が書いてある)、つい購入してしまう可能性はある。また初めて、あるいはあまり購入機会の無い人や、普段は東京駅できっぷを買っている人は、「大きく書いてある駅名は、今いる場所の駅を起点とするきっぷの購入ボタンだ」と(書かれている具体的な文字をよく読まずに)思い込んでしまいかねない。よく見れば自分の今いる駅名と異なる駅名が大きく描かれていることに疑問を呈し、「他の駅から」を押すなり、表記のおかしさに問い合わせをするはずなのだが(実際今件事態が発覚したのも、18日22時頃にお客からの申し出がきっかけだった)、つい買ってしまった人が複数いたことになる。
画面表記ミスそのものは起きてはならない事柄だが、同時に習慣性による行動で判断が鈍る事例を改めて思い知らされる一件でもある。
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