【更新】東京の路面電車に未来派・実用的車両8800形登場

2009/03/24 04:30


8800形イメージ東京都交通局は2009年3月6日、東京都内では唯一路面電車路線を維持している都電荒川線において、新型車両「8800形」を2両導入すると発表した。運行開始日はまだ未定だが、同年3月5日の時点で【試運転が行われている】([発表リリース])。



8800形全景と内部の様子
8800形全景と内部の様子

8800形は「荒川線の未来を開く、先進性と快適性」をコンセプトに作られた3つのデザインの中から、一般投票の結果を元に決定したもの。スペックは次の通り。

・形式
 8800形
・デザイン
 丸みのあるスタイルで優しさと親しみやすさをイメージしたデザイン
・仕様
 定員61名(内座席20名)、車体寸法:長さ13m×幅2.2m×高さ3.8m
・環境対策
 従来の車両に比べて約2割の省エネを実現
・バリアフリー化
 車いすスペースやスタンションポール(縦手すり)を設置
・車内表示
 カラー液晶式の次駅案内表示装置を設置(15インチ×2画面)

先に【東京都唯一の路面電車路線に新型レトロ車両登場】で紹介した9000形(現在では9001号車と9002号車の2両体制)がレトロ調でイベント車両的な位置づけが強いのに対し、8800形は現代的なビジュアルを基本としており、通常運用に多用されるものと思われる。また、これまでのLED方式に代わり最近流行のカラー液晶を使った次駅案内表示装置が導入されるなど、需要にマッチした設備も取り入れられている。

現在都営荒川線では9000形と7000形、7500形、8500形が運用されている。今回新型の「常用車両」である8800形が導入されることにより、8500形と対で常用・9000形がイベント時という運用スタイルとなり、旧式の7000形や7500形は逐次廃車となっていくのだろう。

また、スタイリッシュで愛らしいそのデザインは、『Bトレインショーティー』をはじめとした各種食玩・鉄道模型の題材としても使われるに違いない。



スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー