【更新】自転車協会が三人乗り自転車公認の公認ルール策定・今夏以降に発売へ
2009/04/10 05:10
自転車協会は2009年4月9日、「幼児2人同乗自転車」(俗に言う「三人乗り自転車」)について、BAAマーク(自転車協会認証)制度で取扱を開始したことを発表した。同協会が策定した安全基準を満たした自転車に対しては、従来のBAA制度に加えてその直下に「幼児2人同乗基準適合車マーク」が併せて貼られることになる。なお自転車の乗車人員は今夏をめどに施行される各都道府県の公安委員会規則に定められているため、このシールの配布もそれ以降になるとのこと([発表リリース])。
BAAマークと「幼児2人同乗基準適合車マーク」
BAAとは「Bicycle Association (JAPAN) Approved」の略で、「自転車協会認証」を意味する。そしてこのマークは自転車協会が自主基準として設定した「安全基準」に適合した自転車に貼付されるため、このマークがついている自転車は自転車協会が「安全ですよ」とおすみつきを与えた車両であることを意味する。この制度は2004年9月からはじまり、現在は普通の自転車だけでなく幼児向け自転車や電動アシスト自転車も対象となっている。また、その基準はJIS規格や過去の自転車事故事例を元に自転車協会が制定した自主基準で、むしろJIS規格よりも厳しい内容となっている。
今回制定された「幼児2人同乗基準適合車マーク」は、警察庁から発表のあった関連プレスリリースを元に、求められている要件や解説を満たしたもの。ただし要件の一つ「自転車の乗車人員」は現在都道府県の公安委員会規則で定められており、この施行が今夏めどとなっているため、シールの交付=シールを貼る要件を満たした「幼児2人同乗用自転車」の販売は施行日以降となる(要は自転車協会公認の幼児2人同乗用自転車の販売は今夏予定となるということ)。
なお協会側では、認定された幼児2人同乗用自転車は強度などで配慮した車体となっているものの、幼児ヘルメットの装着・乗り手の交通ルールの遵守・走行空間の確保などにおいて、これまで以上に留意するよう強く求めている。
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