モチモチ切込み特許バトル・越後製菓が「サトウの切り餅」のサトウ食品工業を提訴
2009/04/23 06:30


越後製菓の「切り餅」。側面に切り込み(ふっくらカット)を設けることで形が崩れるのを最小限に防ぐ
リリースなどによれば越後製菓では2002年に、焼いても形がくずれないようにとモチの表面に複数の切込みを入れた「切り餅」の特許を出願し、2003年から販売を開始。この特許は2008年に特許登録されたが、越後製菓側では登録後も佐藤食品が同じ特徴の商品を販売し続け、特許を侵害していると主張している。損害賠償請求額の14億8500万円は、特許登録後の佐藤食品側の同類商品の予想売上45億円の3割を元に算出されている。
一方でサトウ食品側では「当社製品は原告の特許権を侵害するものではなく、今後、裁判で当社の正当性を主張してまいります」とし、特許侵害の意図も事実もないものとしている。
実際、越後製菓側の切り餅はおもちの側面に切り込みが、佐藤食品の切り餅は側面の一部と上下の広い面積部分に十字の切り込みが入っている。テレビCMなどの影響もあり、ネームバリューは「サトウの切り餅」の方がはるかに上だが、特許侵害の有無に関する判断はそれとはまた別。司法がどのような判断を下すのかが気になるところだ。
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