【更新】「株式市場新聞」発行の市場新聞社、自己破産申請
2009/05/01 05:15
[帝国データバンク]が伝えるところによると、[株式市場新聞]を発行する市場新聞社は2009年4月30日、事後処理を弁護士に一任、自己破産を申請する意向であることを明らかにした。株式市場新聞も同年5月1日付けをもって休刊することを発表している。
株式市場新聞
市場新聞社は1956年7月に創業され、投資家を対象に日刊紙「株式市場新聞」を発行するなど証券三大紙(他は株式新聞、日本証券新聞)の一社に位置づけられていた。バブル崩壊後は販売部数が落ち込み、本社ビルの売却や人員削減によるリストラに努めていたが、昨今の金融危機でさらに販売部数・広告の減少が顕著なものになり、やむなく同紙を休刊、市場新聞社も破産手続きを取ることになった。
発表リリースでも「昨年のリーマンショック以来、部数の減少に加え広告収入の大幅減少により、休刊せざるをえない事態になりました」とあり、リーマンブラザーズショック以降、証券業界全体に大きな変化が生じたことを物語っている。
なお最大手の「株式新聞」も2000年には民事再生法を申請し、ネット部門を強化した上で2008年4月にモーニングスターと合併するなど、証券紙でも「メディア変革」が起きている様相が見て取れる。
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