ゲーセンを救える神になるのかな? ICコインの「ナムコイン」登場

2009/06/27 07:52


ナムコインイメージナムコは2009年6月26日、アミューズメント施設業界としては初めて、現金をチャージできるプリペイド式ICコイン「ナムコイン」を導入し、「NAMCOLAND 渋谷店」(東京都渋谷区)、「ナムコ ワンダーパーク ヒーローズベース」(神奈川県川崎市)の両店で今秋までに順次運用を開始すると発表した。入金ができるだけでなく当日中であれば清算も可能、一部をのぞくほとんどのゲーム機で利用できる(【発表リリース】)。



ナムコイン
ナムコイン

ナムコイン導入店におけるお金の流れ
ナムコイン導入店におけるお金の流れ

「ナムコイン」はプリペイド式(事前支払い式)のICチップが内蔵されたコインで、設定金額までの現金を1000、2000、5000円からチャージできる。細かなゲームプレイ料金のゲーム機に対して、チャージ済みの「ナムコイン」を利用すれば、小銭を持つ必要がなくなるというシロモノ。また、ゲーム機側の設定次第で「ナムコイン」だけでなく現金をも併用して遊ぶことも可能。さらに「ナムコイン」に残った金額は当日中ならば精算(返金)もできる。

ゲームの利用側にすれば「小銭をじゃらじゃらと用意する必要が無い」などのメリットがある。施設側にしてもゲームプレイの料金を区切りの良い額(100円・500円など)にこだわることなく、10円単位で変更できるため、「ナムコイン」利用者向けの割引きサービス(例えば現金で遊ぶ人は1プレイ200円だが、ナムコイン利用者は190円で良いなど)や、条件を決めての割引き設定など(例えば平日のみ10円引き)柔軟な運用も可能となる。

いわばアミューズメント施設内でのみ使用できるプリペイドカードをコインにしたようなものだが、現金との併用ができること、ゲームプレイの料金に柔軟性が持たせられることなどが特徴。さらに当日中なら清算も可能なため「プリペイドカードを買ってしまうと、使い切らねばならないから……」というお客側のしり込みも心配する必要がなくなる。

リリースによるとすでに「NAMCOLAND 平塚店」で試験導入をしたところ、一定の成果が上げられているとのこと。他店舗に広域的に導入した場合、果たしてどこまでお客へのサービスを増加させ、集客・売上に貢献できるのか。【加速するゲームセンター離れ・理由は「多忙」「割高」「自分の環境の変化」など】【バンダイナムコゲームスとカプコン、ゲーセン事業で提携・協業開始】にもあるように、ゲームセンター(アミューズメント施設)は未曾有の不況状態にあり、さまざまな顧客ニーズにきめ細やかな対応をし、魅力を回復させねばならない時期に来ている。今回の「ナムコイン」の導入で、成果とコストとを比べて、アミューズメント施設にプラスをもたらすのか否かも合わせ、2店舗での本格導入の状況・利用度などを注目したいところだ。



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