原油価格連動型ETF「WTI原油ETF(1671)」が8月3日に上場
2009/07/18 10:00

「WTI原油ETF(1671)」は、WTI原油先物の直近限月の清算値(1バレルあたり)を円換算した価格に連動する。その源となるWTI(原油先物)とは【シャリア指数覚書】でも説明しているように、アメリカ南部などで産出される原油ウェスト・テキサス・インターミディエイト(West Texas Intermediate)WTIの先物価格。WTIの産出量・現物の取引量はさほど大きいわけではないが、先物取引量は非常に大きく、世界の原油市場、さらには商品市場に与える影響の大きさでも知られている。
売買単位は1口。直近の7月17日時点ではWTIの該当価格は63-64ドルを行き来しているので、為替レートとあわせて計算すると、1口あたり約6000円前後になる(為替の変動で大きな値動きがおきうることに注意)。
大証や東証ではすでに各国の通貨や有力企業、特定産業の株価に連動したETFを開発・上場しているが、今回原油価格に連動するETFが上場することで、【SPDRゴールド・シェア(1326)】(東証)と【金連動ETF(金価格連動型上場投資信託)(1328)】(大証)と合わせ、種類では「金(ゴールド)」「原油」の2種、ETF数では3つの商品価格連動ETFが上場することになる。証券会社のウェブサービスなどにおける取り扱い上は現物株式などと同様にコントロールが可能だから、自分のポートフォリオ上に「現物株式」と「(擬似的な)資源商品のうち、金と原油」とを同時に取り扱えるようになるわけだ。
今回上場が決まったWTI原油ETFは、単純に1枚だけ購入しておいて原油価格の動向をひとめでチェックできるようにしたり、他の金融商品のヘッジに使うなど、さまざまな利用方法が考えられよう。また今後、穀物系(コーン、大豆、小麦など)でも同様なETFが登場するようになれば、ますます個人ベースでの投資が便利になることは間違いあるまい。
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