【更新】電撃DS&Wii、今月発売号で休刊へ
2009/07/23 07:52


電撃DS & Wii 2009年9月号(13号)(最終号)
同誌は電撃シリーズの任天堂冊子の中でも、年齢層が多少上の世代、言い換えれば「大人向け」の任天堂関連誌の位置づけで2006年10月に「DENGEKI DS Style」として登場。2007年4月発売号からはWiiの躍進ぶりを受けてかタイトルを「電撃DS&Wii Style」に変更し、さらに2008年7月からは現在の「電撃DS & Wii」に変更となった。なお今回発売される最終号は「13号」となっているが、これは「DENGEKI DS Style」からの累計ではなく、月刊発行スタイルに変わった2008年7月発売号からの数となる(ちなみにアスキー・メディアワークスからはDS向けのゲーム誌としてはやや低年齢層向けの「デンゲキニンテンドーDS」があり、プレイステーション系専門誌「電撃PlayStation」と共に好評展開中である)。
同誌はいわゆる「印刷証明付き部数」の公開をしていないが、【ファミ通最強伝説!?-ゲーム・エンタメ系雑誌の部数変化をグラフ化してみる(番外編・発行証明付きと無しデータ)】によれば公称発行部数は8万部と、それなりの部数を記録している。今回の休刊について編集部サイトでは理由を明らかにしていないが、「きっとまた新たな形で皆さんにお会いできる日が来ると思いますので」と姿形を変えて自誌の要素が新たな場面で展開されることを語っていることや、アスキーメディアワークスが広告主に対して今年9月25日にゲーム総合情報誌「電撃ゲームス」の発売を告知していることを合わせて考えると([該当リリース、PDF])、休刊というよりは体制の立て直し・再編に近いものと思われる。
比較的堅調と言われているゲーム業界においても、関連する専門誌分野では戦国時代さながらの競争が繰り広げられている。さらに昨今においては、ウェブサイトという「黒船」が市場を脅かしており、各誌とも体制の立て直しや創意工夫に余念がない。雑誌の休刊そのものは残念な話ではあるが、新たな形として生まれ変わるものと思われる「電撃ゲームス」に、「電撃DS&Wii」のスピリッツが注がれることを期待したいものだ。
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