新名称は「FAMIMA CAFE'」・ファミマのカウンターコーヒーリニューアル、120円のSサイズも登場
2013/11/14 07:30


↑ デザインが新しくなったコーヒーカップ
ファミリーマートでは2012年9月から「あじわい Famima Cafe'」というブランド名称でカウンターコーヒー(レジなどを配するカウンター上で基材などを置き淹れたてを提供するスタイルのコーヒー)の展開を進めている。今年度中には原則全店舗での提供を予定している。今回、ブランド名を「FAMIMA CAFE'」に変更し、容器などのデザインを変更。より洗練したスタイリッシュなビジュアルでアピールしていく。
具体的には白と黒を基調とした素朴な中にも確かさを覚える2種類のカップに、「ESPRESSO」の文字を明記することで、同社コーヒーの最大の訴求ポイントである香りやコクが、より引き立つ形としている。また女性から引き合いの多い「カフェラテ」「アイスカフェラテ」を購入客自身のアレンジでさらに楽しめるよう、「トッピングパウダー ココアシュガー」「トッピングパウダー シナモン」を無料で提供。そしてコーヒーの持ち帰り用として「FAMIMA CAFE'」専用のオリジナル紙袋を用意し、サービス強化を推し量る。

↑ 専用の紙袋とトッピングパウダー群
またホットメニューにはSサイズを新たに導入。これによりお手軽に本格的な香り高いコーヒーを楽しめる場を提供していくことになる。
ファミリーマートに限らず大手コンビニ各社では、昨年あたりから本格的にカウンターコーヒーの導入を進めている。これは雑誌やたばこのような集客力が高く「ついで買い」も期待できる主力商品の訴求力の低迷という現状に際し、新たな主力商品の開発加速化の中で誕生したもので、新世代の集客商品としての期待の中で展開されている。そしてその期待に応える成果を上げていることから、各社ともさらなる注力を行うだけでなく、周辺・連動商品の展開も推し進め、本腰を入れているのが現状。
今回のファミリーマートによるブランド名の「FAMIMA CAFE'」への変更は、より汎用性の高い親しみやすさに加え、ちょっとした高級感をも演出すると共に、幅広い層へのアピールという意気込みがにじみ出ている。またコーヒーと相性が良いパンの売り場にも今コーヒーの販促ボードを設置するとのことから、「ついで買い」をプッシュし、客単価の底上げと常飲化への後押しを推し量っているように見える。
リニューアル後の「FAMIMA CAFE'」がいかにファミリーマートを支え、そして周辺商品を巻き込んでいくのか。コーヒーの香りを楽しみながら、見ていきたいものだ。
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